少年ジャンプ+にて4月11日にチェーンソーマンの作者である藤本タツキ先生の読み切り漫画「さよなら絵梨」が公開されました。
藤本タツキ先生最新作
「さよなら絵梨」
ジャンプ+で公開中です!200ページの超大型読切、
ぜひお楽しみください。▼作品はこちらからhttps://t.co/FkOrBTUaVf pic.twitter.com/3044RMX4Hz
— チェンソーマン【公式】 (@CHAINSAWMAN_PR) April 10, 2022
以前の読み切り漫画「ルックバック」でも話題になりましたが、今回の内容もすごいと話題になっています!
今回は200ページに及ぶ長編読み切り漫画で、主人公の伊藤優太は、実の母親が亡くなるまでの姿を写した動画を映画として学校で公開するのですが、最後に病院を爆発させるというオチで皆から内容を批判されてしまいます。
あまりに批判されて自殺を考える優太でしたが、1人の少女・絵梨と出会ったことで、自分の映画を馬鹿にした皆を見返すために絵梨と一緒に映画を作ることになりました。
藤本タツキ先生の漫画の特徴であるなんとも言えないような雰囲気で進んでいく物語にネット上では「天才すぎる」「どこからが現実?」などかなりの話題を集めていました!
今回はそんな「さよなら絵梨」の考察や読者の感想などをまとめていきたいと思います。
さよなら絵梨【考察まとめ】
それでは『さよなら絵梨』について以下の3つについて考察していきたいと思います。
どこからが現実でどこからが映画?
この漫画では現実で話が進んでいるように見えて、映画の内容だったという展開になっていたため、読者はどこからが現実でどこからが映画かが分からないという意見が多かったです。
特に最後の爆発して終わるオチについては現実か映画か分からないまま物語が終わってしまったため、読者は分からずじまいです。
これに感しては描かれ方を見ても、私たち読者に委ねられているのではないでしょうか。
最後まで映画の内容だったのかもしれませんし、現実でおこっていたのかもしれませんね。
絵梨のセリフについて
作中で絵梨のセリフで以下のようなものがありました。
『文句はたくさんあった。けど、中々見ない尖り方をしてて驚きの方が多かった。確かに幼い作品だとは思うけど…でも上映時間20分近くあったのに飽きずに見れたし、どこまでが事実か創作か分からない所も私にはいい混乱だった』
この漫画を読み終わり、再読してこのセリフを見た時に私はこのセリフはこの漫画のことを言ってるのではないかと思いました。
このセリフの他にもこの作品自身のことを揶揄しているようなセリフがあり、明らかに藤本先生が意図していますね。
爆発オチの意味は?
爆発オチの意味についてはいくつかの意味が考えられます。
①クソ映画を狙って描いた
藤本タツキ先生は大の映画好きであり、いろんな作品で映画のオマージュがあったりするのですが、今回の作品では「万人受けしない作品」にあえて仕上げたかったのではないでしょうか。
なのであえてB級映画にありがちな訳のわからないオチにしたのかもしれませんね。
②お涙頂戴ドキュメンタリーを否定
次に考えられるのが「お涙頂戴ドキュメンタリー」の否定です。
物語では、優太が母親から実はひどい仕打ちをされていたりなど、感動的なドキュメンタリーの裏では何が起こっているか分からないと考えさせられた部分がありました。
最後も感動的なラストで終わるかと思いきやの爆発オチでしたね。
この作品を通してそういった「お涙頂戴ドキュメンタリー」を否定する気持ちが感じられました。
私は最後の爆発オチの意味は以上の2つのどちらかではないかと考えます!
しかしやはり藤本先生は読者を考えさせる演出や描き方がすごいですね。。
それでは今回の「さよなら絵梨」に関する皆さんの感想についても見ていきましょう。
さよなら絵梨【感想まとめ】
あべこべな感覚
さよなら絵梨、どこまでが現実でどこからが映画なのか、そもそも妄想なのか等、描かれ方も含めそれら全ては読者に委ねられているのだろうが、それはそうとしてラスト2ページの爆発オチで「うわぁなるほど!クソ映画だ!」って最高の賞賛を贈りたくてたまらない私がいる…なんてあべこべな感覚なんだ…
— 猛烈に感動しているういろう (@poppippo6) April 10, 2022
起承転結がすごい
さよなら絵梨の、起・承・転までを読んだ人間はおそらく前回読み切りとして掲載されたルック・バック同様の感動の結末を期待してしまうはずなんですよ そしてそれは直前まで成し遂げられそうだった ただ、おれたちが居たのはシネマじゃなくあの体育館で、座ってたのは尻の痛くなるパイプ椅子なんですよ
— 🍦シジカシダハナ🍦 (@ShijiKsD) April 11, 2022
意味はわからないけど面白い
さよなら絵梨、読んだあとに「作品を理解できてる気は全くしないのに面白いということはわかる」読後感が襲ってくるのが、たまらなく藤本タツキ作品だよなあという感じがした
— 女医とタラ売り (@TARAsaler) April 10, 2022
傑作!
さよなら絵梨、傑作。構成から明らかに映画を意識しており、これは映像製作に携わったことがある人間にこそ真に刺さる作品。逆にその経験も無いのに面白かったと言ってる人達は本当に『理解』して楽しめたのかなと疑問。デカいケーキの表面のクリームだけ舐めて美味いと喜んでいるような印象を受ける。
— ピンフスキー (@hideyosino) April 11, 2022
圧倒的な作品
藤本タツキ先生の新作「さよなら絵梨」を読んだ。
膨大な量の情報を精密に集積し、複雑なプロットを練り上げ、溢れるような熱量で作り込んだ作品は、たとえ内容を全て理解できなくとも、『何か圧倒的にすごいものを見た』という感覚を与える事ができるのだなと、改めて思った。
そういう作品は、ある。— theater_lover (@theaterlover7) April 11, 2022
前回の読み切り作品も反響が凄かったんですが、今回の作品もネット上では称賛の声に溢れていました。
そして「さよなら絵梨」には元ネタがあると言われています。
次で見ていきましょう!
さよなら絵梨の元ネタは?
さよなら絵梨の元ネタと言われている作品はスウェーデンの映画の「ぼくのエリ 200歳の少女」という作品です。
この作品では母親がおらず、学校でもいじめを受けていた主人公のオスカーが、隣に引っ越してきた親子の娘のエリと出会う話です。
このエリがなんと吸血鬼で、エリの親代わりの男性がエリのために人を殺してエリに血を与えていたというショッキングな内容です。
このエリの名前と吸血鬼といった存在からして、かなり「さよなら絵梨」と似ていますね!
最後にまとめを見ていきましょう!
さよなら絵梨【考察&感想まとめ】爆発オチの意味がヤバい…元ネタがある?のまとめ
今回の作品でも藤本タツキ先生にしか描けない独特な雰囲気があって、個人的にはとても引き込まれました!
ネット上でも様々な考察が飛び交っており、色々な解釈の仕方ができそうですね。
最後まで読んでいただきありがとうございました!