電気会社料金値上げ!過去最高利益でネットブチ切れ
2023年8月3日電力会社について「日本経済新聞」が以下のように情報を公開したことによって批判殺到しています。
日本経済新聞は、7月31日に北海道、東北、北陸、中部、関西、中国、四国、九州の大手電力8社の連結最終損益は計9405億円の黒字になると報じている。
たとえば東北電力の場合、燃料価格の下落や電気料金の値上げなどにより、経常利益は前年より3992億円多い2000億円に。過去最高益の黒字決算となった。
引用元:日本経済新聞
それでは電力会社の黒字化の理由について詳しく解説していきます。
実際に、電力会社が今まで赤字だったにもかかわらず一気に値上げによって黒字になったことについてですが、今回の件により当然、国民からは批判が殺到しています。
批判が殺到している理由としては以下の点が大きくなっています。
それではなぜ今回、利益が過去最高利益を生み出したのか、なぜこんなに値上げをしたのかの理由について解説していきましょう。
電気会社料金値上げで黒字はなぜ【理由3選】
赤字から黒字になるように値上げした
まず、最も大きな理由としては、赤字から黒字になるように値上げしたことが挙げられます。
今まではかなりギリギリの金額にしていましたが、今回、赤字が続いている電力会社が多いことから一気に値上げをしています。
当然、値上げをするさじ加減については他のサービスや商品でも当たり前のことですが、赤字にならないように値上げをします。
そのため、考えればわかりますが今まで赤字だった分を黒字にするように設定したことから、利益が最大化され、さらに値上げをしたからと言って国民、消費者が使わないようなものではないため、金額を上げればあげるほど、値上げをすればするほど最高利益が出てくるのは当然の結果となっています。
ここまで利益が上がるにもかかわらず、もう少し値下げをしてもいいのではないかという意見があってもいいです。
もちろん、もう少し国民にふみよるというのは大事です。
しかし、国内の電力が供給不足であることは間違いありません。
国内の電力が供給不足
つまり、値上げをしないと今まで通り使ってしまうことから、どうしても値上げが必要になっていきます。
例えば、国内の電気の供給が不足していて、実際に値上げをしなかった場合、自分たちはお金を払うから供給不足でも今まで通り電気を使いたいという人も多くいます。
したがって、強制的に電力を抑えさせるためにも電気代を上げていく必要があります。
実際に電力について完全に不足し、立ち行かなくなった場合、一部の地域で電気の制限が起きたり、供給不足により完全に動かなくなることもあります。
過去にもこのようなことがあったことは事実です。
実際に今もなお供給不足に苦しんでいます。
経済産業省のコメントがこちらです。
厳しい電力需給状況を踏まえ、現在、東京電力管内に電力需給ひっ迫注意報を発令中ですが、現時点での最新の需給見通しを踏まえ、本日6月30日(木曜日)も引き続き電力需給ひっ迫注意報を継続します。
暑い時間帯には適切に冷房等を活用し、水分補給を行うなどして、熱中症にならないよう十分に注意しつつ、使用していない照明を消すなどの無理のない範囲での節電をお願いします。また、太陽光発電の出力が低下し、需要が高水準である15時~18時の時間帯は、特に電力需給が厳しくなります。冷房等を活用し、熱中症には十分に注意しつつ、できる限りの節電をお願いします。引用元:経済産業省https://www.kanto.meti.go.jp/seisaku/denki_jigyo/20220630_denki.html
これから夏の時期に電力制限のようなことが起きてしまった場合、どうなるでしょうか。
今でも、高齢者がエアコンをつけずに亡くなってしまったり、エアコンをつけないで部屋が暑くなって亡くなってしまう人がいます。
もしも電力制限によってこれらのことが起きてしまった場合、そういった人々が増えてしまうため、一概に値上げすることが悪魔のすることとは言えません。
ただし、明らかに利益が大きくなっているため、その分を還元したり、値下げしたりと調整が必要です。
特に今年の暑さは間違いありませんので、ここまで気温が上がるとエアコンを使わずに節約しすぎると、本当に多くの人々が困ってしまいます。
このような事態を避けるためにも、電力会社も調整が必要です。
また、エアコンを使わない高齢者の方々については、確かに金額面の要因もありますが、金額面以上に大きいのは
です。一概に金額を下げたからと言って、なくなる人々が大幅に変わるというデータはありません。
想像の域を出ませんが、電力の過剰使用と供給不足により電力が回らなくなる可能性や、一部地域での供給不足により電力が行き渡らなくなるという可能性もあるため、電力の調整が重要です。
前年のデータと比較すると全然黒字ではない会社が多い
「電力会社で過去最高益の企業もあるそうですよ!」と、その話だけをピンポイントで聞いたら、正直言ってブチ切れてもおかしくありません。
でも、前年のデータと比較してみると、赤字分をやっと埋め合わせた程度です。
実際、まだまだ利益が出ていない部分もあるんです。
点だけで見ると全体が分からないんですよ。全体の流れを見ないと、どんなこともうまくいかないんです。
このような事態を考慮しつつ、値上げの理由を理解することが大切です。
さらに、値上げに対して賛成している人々のコメントも見てみましょう。
ネットブチ切れとか書いてあるから回線切れたのかと思ったら赤字垂れ流してた電力会社が多少持ち直したのを10兆も利益が出ているかのようなミスリードさせてるクソ記事だった
— 犬まくまくらゾンビー (@mukmukrun) August 2, 2023
本文で「電力8社で計9405億円の黒字」とあるのに、見出しで「電力9社で10兆円黒字」と10倍に盛るのはさすがに誇大見出しでは?光文社さん?
(前期は約4170億円の赤字)「金返せ」「何のための値上げ」電力9社の10兆円黒字にネットブチ切れ…過去最高益の会社もhttps://t.co/RkpZxRCiFh #女性自身 pic.twitter.com/270U9WEgMI
— 山田真哉@オタク会計士・YouTube 60万人 (@kaikeishi1) August 2, 2023
「金返せ」「何のための値上げ」
電力9社の10兆円黒字にネットブチ切れ…
過去最高益の会社も最後の文章が煽っているよ…
電気代が高い理由
火力発電のエネルギー資源不足による値上げ
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規制料金値上げそもそも、世界中が電気も不足しているから値上げする
九州電力が安いのは原子力発電だから pic.twitter.com/7atGOdxWkb
— 福笑 (@smile106uvu) August 2, 2023
このコメントを見ると、今回の件について理解している人も多いようです。
ただし、明らかな黒字が大幅であることから、国民が不満を感じることも理解できます。お互いに納得できるような調整が必要です。
例えば、黒字があまりにも大きい場合、急激な値上げは国民の反感を買う可能性があるため、黒字になった分を次回から値下げしたり、キャッシュバックを行ったりして調整する必要があります。
国も一緒に調整に動いてほしいですね。
以上のように、電力会社の値上げや黒字化については複雑な背景があります。
値上げの理由を理解し、電力の供給と需要のバランスを取るために調整が必要です。
国民の意見や利益、環境に配慮しつつ、バランスを保っていくことが大切です。