花火大会を中止した場合、残った花火はどうなる？
花火大会は、夏の風物詩として多くの人々に楽しまれていますが、天候や安全上の理由などで中止になることもあります。
実際にネット上でも「花火大会中止のその後」について話題になっています。
実際のコメントがこちらです！
そこで花火大会中止のその後、花火はどうなるのか解説していきます！
花火大会を中止した場合、残った花火は以下のような方法で処理されます。
延期して再利用
中止の理由が一時的なものであれば、延期することができます。
例えば、雨や風などの天候不良や、出火や強風などの設営の不具合などです。
この場合、花火はそのまま保管されて、別の日に打ち上げられます。
ただし、延期するには、予備日や予算、許可などの条件が必要で延期することが難しい状況となっています。
返品
中止の理由が長期的なものであれば、返品することがごくまれにあります。
例えば、新型コロナウイルス感染症の影響や、地震や台風などの自然災害などです。
この場合、花火は未使用の状態で製造元や販売元に返送し、他の花火大会で利用できる場合は他の中止されない花火大会に回される可能性がありますが、この手配ができない場合があります。
むしろ、返品できないことがほとんどです。
返品するには、契約内容や返品条件などによって異なります。
また、返品するときも適切な梱包や輸送を行うことが必要で、これにもとんでもないお金が必要です。
処分
上記2つの対応ができない場合、処分することが多いです。
例えば、花火が濡れたり破損したりして使用不能になったり、返品や保管が困難になったりした場合です。
この場合、花火は専門業者に依頼して安全に廃棄されます。
ただし、処分するには、費用や手続きなどがかかります。
以上のように、花火大会を中止した場合、残った花火は延期・返品・処分のいずれかの方法で処理されます。
しかし、いずれの方法も簡単ではありませんし、花火大会を楽しみにしていた人々にとっても残念なことです。
そして、処分する場合は、打ち上げる場合よりも費用がかかるということをご存知でしょうか…？
処分した場合についても解説していきます！
花火大会を中止した場合、残った花火の処分の方が打ち上げよりも費用がかかる！
花火は、爆発物や危険物に分類されるため、処分する際には専門業者に依頼する必要があります。
専門業者は、花火を安全に廃棄するために、以下のような作業を行います。
梱包・輸送
花火は、衝撃や摩擦によって発火する可能性があるため、梱包や輸送には細心の注意が必要です。
花火は、専用の容器や箱に入れて、衝撃吸収材や防湿材などで保護します。
また、輸送時には、危険物運送車や船舶などを利用して、法令や規則に従って行います。
梱包や輸送には、人件費や資材費や運賃などがかかります。
解体・破壊
花火は、そのままでは廃棄できないため、解体や破壊を行います。
解体は、花火を構成する部品や素材に分解する作業です。
破壊は、花火を爆発させて無害化する作業です。
解体や破壊には、専用の設備や道具や技術が必要です。
また、解体や破壊時には、発生する煙や音や振動などに対して対策を行います。
解体や破壊には、設備費や道具費や技術費などがかかります。
処理・処分
花火は、解体や破壊後も残留物が発生するため、処理や処分を行います。
処理は、残留物を無害化する作業です。
処分は、残留物を最終的に廃棄する作業です。
処理や処分には、専用の施設や方法が必要です。
また、処理や処分時には、発生する有害物質や排出物などに対して対策を行います。
処理や処分には、施設費や方法費などがかかります。
以上のように、花火を処分する際には様々な作業が必要であり、それぞれに費用がかかります。
実際にどれくらいの費用がかかるかは、花火の種類や数量や状態や業者によって異なりますが、一般的には打ち上げる場合の費用の数倍になると言われています。
実際に花火大会に協賛した会社の人が以下のように発言しています。
協賛した会社の人の発言
わかる範囲だけ回答します。
ウチの会社が協賛した花火大会が、昨年、ゲリラ豪雨により直前に開催中止に。
花火はすでに昼間の段階で仕掛けに仕込んでしまっており、以降雨が降った場合は湿気ってしまうんだそう。
湿気ると使い回し不可能。
専門的に処理、処分が必要で、打ち上げるよりむしろ処理費用がかかったとか。ちなみに、花火大会に協賛する場合、事前の規約には、中止になっても協賛金の払い戻しはない旨が書かれている場合がほとんど。
ウチは数万円の協賛でしたが、大企業は数百万単位での協賛だったと思いますが、それでも払い戻しはありません。
運営している市の機関も、協賛企業から苦情はあるわ、処理費用はかかるわで大変だったようです。引用元：https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10133223525
このことからもわかるように花火を処分する場合の高額な費用は、花火業者や主催者にとって大きな負担となります。
また、花火を廃棄することは、環境や資源にも影響を与えます。
花火大会は日本の伝統文化の一つですが、それだけに安全や環境への配慮も求められます。
花火大会を開催する側も見る側も協力して、美しく楽しく安全に花火を楽しみましょう。